【クリニックの選び方2】感染症対策

 

【1】「銀座眼科」による集団感染症事故

 

レーシックが普及し始めた当初、衛生管理を徹底していないクリニックが存在していて、感染症が問題になったことがありました。

 

感染症事故の概要

東京中央区の「銀座眼科」(すでに閉院)で、2009年2月までにレーシックした患者の67名が感染症を発症する医療事故がありました。原因は、衛生管理が非常にずさんだったことで、不衛生な器具を患者間で使い回すなど、医療現場とは思えない状況でした。この集団感染症事故によって、レーシックは危険だという認識が広まり、レーシック患者が激減しました。

 

感染症を引き起こした原因
  • マイクロケラトームを洗浄・滅菌せずに患者間で使い回していた
  • 手術用の手袋を付けていなかった
  • 手術用の着衣を身に着けていなかった
  • 手術室がクリーンルーム仕様ではなかった
  • 手術室に洗浄設備がなかった
  • とにかく、衛生管理の意識が欠如していた

 

レーシックは手軽にできる手術という印象がありますが、衛生管理を徹底しなければならないことは言うまでもありません。衛生管理を徹底しているクリニックを選ぶことが大切です。

 

【2】各クリニックの感染症対策

 

神戸神奈川
アイクリニック

 

室内環境の衛生管理

・オペ室内の清掃
・ドアノブ等のアルコール消毒
・スタッフへの手指消毒の徹底
・出入り業者への手指消毒の徹底

 

手術器具の衛生管理

・手術機器の滅菌
・検査機器の手が触れる箇所のアルコール消毒
・ペーパータオルの導入(※使い捨て)
・採血時グローブの着用(※使い捨て)
・安全装置付き採血針の導入(※使い捨て)
・アルコール綿の単包化の導入(※使い捨て)

 

手術前後の患者に対する衛生管理

・生活指導(※衛生面の注意事項を指導)
・投薬指導(※点眼指導)

 

感染症対策に関する特記事項

・「CDCガイドライン」という国際基準に準拠した取組み

 

新宿近視
クリニック

 

室内環境の衛生管理

・手術室はクリーンルーム仕様
・空調装置に除塵・除菌機能のある高性能フィルターを使用
・手術終了後から翌朝までオゾン燻蒸装置で隅ずみまで殺菌
・待合室に新型インフルエンザ対策の業務用空気清浄機導入

 

手術器具の衛生管理

・手術用機械を1例ごとに滅菌・消毒
・スタッフの手洗いを遂行

 

手術前後の患者に対する衛生管理

・手術前日から抗生剤の点眼薬を使用

 

感染症対策に関する特記事項

・開院以来感染症事例なし(※平成23年11月、症例数約3万件)

 

品川近視
クリニック

 

室内環境の衛生管理

・手術室は「ISO14644-1」の基準を満たしたクリーンルーム
・高性能フィルターを用いて除塵、除菌

 

手術器具の衛生管理

・使用機器や器具は滅菌して使用
・患者に触れる手袋などは使い捨てを使用
・手術に関わるスタッフ全員、術前の手指の徹底消毒
・手術に関わるスタッフ全員、術着を着用
・手袋や器具などはディスポーザブル(使い捨ての物)を使用
・手術で使用する器具はオゾン水、ガス・オートクレーブで滅菌
・全ての器具を症例ごとに滅菌

 

手術前後の患者に対する衛生管理

・施術後の生活に関して医師が指導

 

感染症対策に関する特記事項

・定期的に清浄度を調べて清潔度を維持

 

 

感染症対策については、カウンセリングの際にお医者さんに直接質問してみてください。ホームページにもいろいろ書かれていますが、実際の現場でどのようにしているのか聞いてみることが大切です。

 

質問例「こちらのクリニックでは、感染症対策として、具体的にどのような注意をしてますでしょうか? また、術後の日常生活において、感染症対策としてどのような点に注意すればいいですか?」