【Q&A】追加矯正が必要になる可能性

レーシックで視力が出ずに追加矯正が必要になるケースがあると聞きます。具体的に、追加矯正が必要になる可能性はどのくらいありますか?

レーシックして追加矯正が必要になる可能性はどの程度か? 結論から言うと、数パーセント程度は可能性があるようです。つまり、100人がレーシックしたら、0人〜数人程度は追加矯正する可能性があるということですね。

 

でも、ここであなたは思うかもしれません。そもそも「なんで追加矯正が必要になるの?」「追加矯正が必要ってことは失敗なの?」と・・・。もちろん、追加矯正が必要になったからと言って、レーシックが失敗したわけではありません。いくつか理由があるので、ひとつずつ見ていきましょう。

 

【1】過矯正防止対策として安全側に目標設定するから

 

レーシックを希望する患者さんのなかには、「とにかく視力を出してくれ!」「視力を2.0以上にしてくれ!」などと要求する人が少なくないそうです。せっかくお金を払ってレーシックするんだから、少しでも視力を上げて元を取ろうという意識が働くんだと思います。

 

ですが、むやみに視力を上げすぎるのはやめておいた方がいいです。というより、クリニックのお医者さんが、そのような要求は即却下するはずです。なぜかと言うと、視力を上げすぎると、遠くばかりがよく見えて、近くが見づらくなることがあるからです。

 

視力を上げすぎると「過矯正」のリスクが?!

 

考えてみてください。近くが見えにくいとなると、日常生活ですごく困ってしまいますよね? しかも、視力が上がりすぎたことで、見え方がギラついてしまい、慢性的な頭痛を引き起こすこともあると聞いたらどうでしょう? これって深刻ですよね?

 

このような症状は「過矯正(かきょうせい)」と呼ばれています。以前は過矯正の事例がチラホラ見られたようですが、現在のレーシック業界では「過矯正にならないように!」という意識が医師の間で浸透しています。

 

ということで、現在のレーシックでは、目標視力を「1.0〜1.5」程度の安全側で設定することが多いです。少し幅があるのは、患者さんひとりひとりの状態に合わせて、あるいは医師の経験に基づく判断によって、オーダーメイドで目標視力を設定するからです。

 

で、手術には当然誤差もあるので、レーシック後に1.0に満たない場合も出てきます。それはそれで、追加矯正すればいいだけの話なので、安全な医療行為ができたと考えるべきでしょう。怖いのは過矯正になってしまうことであって、安全側の視力で2段階に矯正するというのは悪いことではないと思います。

 

【2】近視の進行が進んでしまうケースがあるから

 

もうひとつ。レーシック自体は成功したものの、つまり術後に一旦は視力が回復したものの、しばらくして視力が落ちてしまうケースがあります。

 

これは何かと言うと、ひとつには「近視の進行が止まっていなかった」ということ。そしてもうひとつは「何らかの原因で眼圧が高まっている」ということです。

 

近視の進行が止まっていなかったケース

 

一般に、近視というのは小学生、中学生くらいから始まって、20歳前後で進行が止まります。なぜそうなるかというと、近視の原因は成長とともに眼球の形状(※正確には眼軸の長さ)が変わってしまうことに原因があるからです。詳細はここでは省きますが、「目の奥行きの長さが問題なんだなぁ」と大まかに理解してくださいね。

 

眼軸が長過ぎることが近視の原因です

 

で、20歳前後で成長は止まるので、近視の進行もそこで止まるのが一般的です。レーシックは20歳以上しか受けることができないのはそのためです。ですが、まれに20歳を過ぎても眼軸が伸びる人がいます。そのようなケースでは、術後しばらくして追加矯正が必要になることがあるわけです。

 

何らかの原因で眼圧が高まっているケース

 

ちなみに、30歳くらいになっているにもかかわらず、視力低下が止まらない場合は注意が必要です。もしかすると、何らかの病的な原因が隠れていて、眼圧が高まっている可能性があるからです。

 

眼圧が高まるとどうなるかというと、風船に空気を入れるようなイメージで、眼球に外向きの膨張するような力が加わります。その結果として眼軸が伸びてしまい、近視が進行してしまうわけです。

 

眼圧が高すぎると眼球が膨張します

 

で、近視が進行するだけなら追加矯正すればいいだけですよね? ですが、眼圧が高まりすぎたときに怖いのが、網膜にダメージを受けてしまう可能性があるということ。つまり、緑内障と同じように、失明してしまう可能性も否定はできないということです。(※レーシックが原因で失明するわけではないです。あくまで、何らかの病気による眼圧の高まりが原因で失明する可能性があるということです。)

 

なので、レーシックしたにも関わらず、視力が継続的に落ちてしまうようなら、一度眼科を受診することをおすすめします。なぜ視力が落ちてしまっているのか原因を特定して、眼圧を下げるお薬を処方してもらうなどの適切な治療を受けるようにしてください。

 

いずれにしても、見え方になんらかの不具合を感じるのであれば、なるべく早めに眼科医の診察を受けることが大切です。

 

たいしたことないだろうとか、しばらくすれば自然治癒するだろうとか、自分勝手に判断せずに、医学的に適切な対処をしてもらってください。