【Q&A】レーシックを受ける人が減少している理由

最近ではレーシックを受ける人が減少していると聞いたことがあります。患者数が減少してきている理由はどうしてですか?

たしかに最近では以前と比較してレーシックを受ける人の数が減ってきてるそうです。ある統計によると、レーシックが日本で普及し始めた2000年頃には年間2万人程度で、その後2008年頃にはピークを迎えて年間40万人程度となり、2014年頃のデータでは年間5万人程度だったそうです。

 

このデータが本当だとすると、レーシックの患者数がピーク時の8分の1程度にまで減少したということです。なぜ患者数がこんなに減少してきたのでしょうか?

 

1.レーシックしたい人はすでに施術済み

 

レーシックの患者数が減った理由として、レーシックに興味を持った人たちは「すでにレーシックしてしまった」ということがあると思います。つまり、潜在顧客をあらかた食い尽くした(※表現が悪いかもしれませんが)という状態だといえます。

 

レーシックできる人はもともと限られている

 

レーシックは手術なので、だれでも気軽にやるものではありません。また、金銭的にもそれなりの費用がかかるので、「レーシックしようと思って実際にできる人」は限られていると思います。

 

そのような中で、2008年頃のブームの時期の前後で、「レーシックしようと思って実際にできる人」の多くがレーシックしてしまったというのが実情ではないかと思います。

 

2008年頃の患者数は統計的な異常値

 

当時のレーシックの勢いはすごかったです。私が働いている職場でも、いっきに10人くらいの人がレーシックしましたし、本当に「レーシックブーム」といっていい状態だったと思います。あの当時を知っている人は、おそらくみなさん頷いてくれると思います。

 

そういうことで、あのブームのときに、レーシックの潜在顧客はあらかたレーシックしてしまったというのが実際のところだと思います。つまり、現在年間5万人程度というのが本来の患者数の水準で、2008年頃の患者数は「統計学的な異常値」ということになると思います。

 

2.レーシックの悪いウワサが広まった

 

このようなすごい「レーシックブーム」があったわけですが、このブームに水を指したのが「集団感染症」の事例です。すでに廃業している一部のクリニックで、器具を複数の患者感で使いまわすなどの不衛生なことをやっていて、当然の結果として集団感染症を引き起こしてしまった事例です。

 

レーシックの集団感染症事件

 

この事例はレーシックの安全性うんぬん以前の問題に、単純にそのクリニックの衛生管理が不十分だったというだけの話です。しかし、この事例をきっかけに「レーシックは大丈夫か?」という不安の声がネット上で広がり、一時のブームがやや下火になったのは事実だと思います。

 

ここで強調しておきたいのですが、衛生管理の概念がない医師が施術すれば、集団感染症という結果になるのは当然のことです。レーシックがどうこうという話ではありません。

 

医師のモラルの問題

 

レーシックには日本眼科学会による「ガイドライン」も定められています。普通に衛生管理を行っているクリニックであれば、集団感染症など引き起こすことは考えられません。
集団感染症などと聞くと怖くなってしまいますし、集団感染症という言葉がネット上で独り歩きしたのも理解できます。ですが、これはレーシックの問題というよりも、医師のモラルの問題という捉え方が正解だと思います。

 

3.金銭的に余裕のない人が増えた

 

もうひとつ、レーシックを受ける人が減った理由をあげるとすれば、やはり「長引く不景気」によるものが大きいと思います。レーシックはピーク時に価格競争が起きていっきに値崩れしたわけですが、その結果としてクリニックが自然と淘汰されていきました。

 

レーシックの価格の変遷

 

ざっくりと費用の推移を説明しますと、初期の頃のレーシックは100万円くらい必要だったのが、ピーク時には主要メニューで25万円程度にまで値崩れしたわけです。

 

その後、クリニックが淘汰された結果、やや価格設定が無理のない範囲に落ち着いてきて、現在では主要メニューが35万円くらいの価格設定になってきているかと思います。

35万円をパッと出せる人は少ない

 

この35万円という金額ですが、レーシックを受ける20代後半から40代中頃くらいの年代の人の月収を超えてくる程度の金額です。なかなかパッと出せる金額ではないと思います。そういうことを考えると、現在の長引く不景気の中で、躊躇してしまう人が増えているということは間違いないと思います。

 

レーシックを受ける人の数がピーク時と比較して減少してきているのは事実です。

 

ですが、レーシックの人気がなくなったということではなく、本来の水準に落ち着いてきているというのが実際のところではないでしょうか。