【ガイドライン7】レーシック施術中の留意点

7.術中の留意点について

 

(1)日帰り、点眼麻酔による手術が基本である。両眼同時手術についての予測性、安全性はこれまでの臨床成績から十分確認されており、これを実施しても差し支えない。

 

【解説】

 

レーシックは基本的に日帰り手術になります。入院の必要はありません。麻酔は「点眼麻酔」で、フラップ作成の5分前くらいに点眼するだけです。麻酔というと注射のイメージがあるかもしれませんが、目薬タイプなので、痛い思いをすることはありません。

 

 

(2)手術に際しては、術者に求められる高度バリアプレコーションズの遵守、器具の滅菌および術野の消毒とドレーピングを厳格に行うことが不可欠である。

 

【解説】

 

「高度バリアプレコーションズ」というのは、手術にふさわしい着衣を身に付けるなど、衛生管理を徹底することを言います。

 

 

「高度バリアプレコーションズ」とは?
  • 手術衣を着る
  • 手術用の手袋をはめる
  • 医療用マスクを付ける
  • 医療用の帽子をかぶる

 

 

さらに衛生管理を徹底するため、器具の滅菌・消毒や、患部と不潔部を区分けするドレーピングも徹底するように規定されています。

 

 

「ドレーピング」とは?

ドレープというのは、手術の際に患者の体を覆う布のことです。
ドレーピングというのは、ドレープを使用して不潔域と清潔域を明確化することです。

 

 

(3)LASIK 手術においては種々のフラップトラブルが生じる可能性があり、発生時にはこれに適切に対処する必要がある。

 

【解説】

 

代表的な「フラップトラブル」には、以下のようなものがあります。

 

 

代表的な「フラップトラブル」
  • ボタンホール・・・穴の開いたフラップができる(※中央が角膜表面に残る)
  • フリーフラップ・・・フラップが取れてしまう(※ヒンジ部の切断)
  • フラップのズレ・・・フラップが正規の位置に戻らずにシワが寄る

 

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これらのフラップトラブルは、主にマイクロケラトームを使用して医師が手作業でフラップを作成していたころに問題になっていました。

 

現在のレーシックでは、フェムト秒レーザーを使用してフラップを作成するのが一般的で、このようなヒューマンエラー的な医療ミスは起こりにくくなっています。

 

 

(4)術終了後に細隙灯顕微鏡下に術眼をチェックすることが望ましい。

 

【解説】

 

レーシックの施術後は、30分〜1時間程度ほど、目を閉じて休憩します。その後、医師による診察を受けて、問題なければ、そのまま帰宅することができます。

 

 

(5)エキシマレーザー装置は手術室に準じた清浄な場所に設置すべきである。また、有機溶剤の蒸気はエキシマレーザーを吸収するため十分な換気を行うよう配慮する必要がある。

 

【解説】

 

エキシマレーザーやフェムト秒レーザーはは非常に精密な機器なので、維持管理にとても神経を使います。

 

例えば、少しの温度変化でも、レーザーの精度がバラつく可能性があるため、常に部屋の温度を20℃前後に保つ必要があるなど、設備の保管環境を整える必要があります。もちろん、衛生面にも気をつけてクリーンルーム仕様の部屋で使用することが求められます。

 

 

(6)術前にエキシマレーザー装置およびマイクロケラトームの始動点検を必ず行う。

 

【解説】

 

レーシックは、レーザー機器などの機器が誤動作を起こしてしまうと、重大な医療事故につながりかねません。そのため、きちんと点検を行ってから使用するように規定しています。