【ガイドライン4】レーシックの実施を慎重に判断すべきケース

4.実施に慎重を要するもの

 

(1)向精神薬(ブチロフェノン系向精神薬など)の服用者
(2)緑内障
(3)全身性の結合組織疾患
(4)乾性角結膜炎
(5)角膜ヘルペスの既往
(6)屈折矯正手術の既往

 

【解説】

 

レーシックが可能かどうか、慎重に検討すべきケースを規定しています。もし心あたりがある場合は、医師にきちんと伝えて、医学的な判断をお願いしましょう。

 

 

(1)向精神薬

 

向精神薬を服用していると、目の調整機能がうまく作用しなくなります。そのため、適応検査で正確なデータを取ることができず、術後に適正な視力を得られない場合がありえます。

 

 

(2)緑内障

 

緑内障は、眼球内部の圧力(眼圧)が常に高まっている状態のことです。視神経を圧迫し続けることで、視神経に損傷を与え、失明に至るケースもあります。

 

レーシック手術では、レーザー照射時に眼球を固定するためのアタッチメントを取り付けるのですが、そのときに眼球周囲を押さえつけるような感じになり、一時的に眼圧が上がってしまいます。そのため、緑内障の患者の場合、眼圧が極度に高まってしまい、視神経を損傷させる懸念が生じます。

 

 

(3)全身性の結合組織疾患

 

いわゆる膠原病(こうげんびょう)と呼ばれる病気にかかっている場合は、レーシックはあまり適しません。レーシックを受ける場合には、必ず医師に症状を説明して相談してください。

 

 

(4)乾性角結膜炎

 

乾性角結膜炎というのは、目が乾いていることによって生じる角膜の炎症です。いわゆる、ドライアイの症状がひどい人に当てはまります。

 

 

(5)角膜ヘルペスの既往

 

角膜ヘルペスにかかると、視力の低下をともなうことが一般的です。そのため、角膜ヘルペスの既往歴がある場合には、適応検査で正確なデータを取れない可能性が高いです。また、調子の悪い角膜にレーザーを照射することによる何らかのトラブルもありえます。

 

 

(6)屈折矯正手術の既往

 

すでに屈折矯正手術を受けたことがある場合は、必ずそのことを医師に伝えるようにしてください。

 

いずれにしても、何らかの体調不良や既往歴がある場合には、自分で勝手に判断せずに、医師に伝えるようにしましょう。